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第4回「美の棲む処-ten×α」展

2009/12/3~2009/12/9

「君よ、美の棲み処たれ!!」美術評論家 中野中

思うに、個性が普遍性を獲得するのは、その特殊性、個別性を曖昧で平易な一般性に引き下ろすことではなく、逆に、それをギリギリの地点まで追求することによってでしたあるまい。

 それにしても個性とは何なのか。樹木に年輪があるごとく、人生の年輪が心に刻み込んだ陰影とでも言っておくしかない。ゆえにアーティストは日々生き方が問われることになる。おのれから逃げることなく、常に向き合い凝視する。そこにかすかにでも見えてくるコトゴトを、おのれの心と手で創造する、それしかあるまい。

ten-展、もビエンナーレの4回展を迎え、大幅に若い世代を迎えることになった。新しいエネルギーはさらなる美の多様性をもたらすはずである。安らかで、心地よいハーモニーを私は求めない。大いなる不協和音を高らかに奏でてほしい。そこに個のきらめきが生まれる事を願う。アーティストは孤高にこそ生きるしかないのだから。一人ひとりが個として屹立して欲しく思う。

 君よ、美の棲み処たれ!!

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